対人恐怖症で仕事ができないときの対策は?

対人恐怖症は人と話すことが怖くなってしまったり、周りの人から自分がどう見られているのかが気になって仕方がなくなってしまったりなどの症状です。一見普通の人なので気づきにくいのですが、対人恐怖症の人というのは毎日のように人との関わりからストレスを感じています。
会話がまったくできないわけではありませんし、普通に仕事もできれば生活もできます。ただの気の持ちようだと考える人もいるかもしれませんが、それは本人自身が感じていることが多く、分かっていてもそれができないという大きな悩みにつながっていってしまうのです。
対人恐怖症の人がよりストレスを感じる原因となるのが仕事です。プライベートであれば人と関わりたくないと思えば家に引きこもっていればいいだけですし、自分がしたいようにすればいいので何のストレスもありません。しかし仕事となると誰とも関わらずに過ごすということはほぼ不可能でしょう。たとえ営業職や販売職のようにお客さんと直接関わることがない業務であったとしても、職場の上司や同僚など同じ会社に属する人と関わることがあるからです。では実際に対人恐怖症の人が仕事ができないと思ってしまうほど精神的に追い詰められてしまったらどうすれば良いのでしょうか。いくつか対策法を紹介していきます。
・なぜ仕事ができないのかを明確にし克服へとつなげる
対人恐怖症と一言で言ってもその症状も原因も様々です。まずは自分がどのレベルに位置するのかということを考え、更にはなぜ仕事ができないと思ってしまうまでに追い詰められているのかを明確にする必要があります。例えば毎日のように上司に怒られるから、何をしても怒られるような気がして怖いという原因であれば上司との関係を改善させていく必要がありますし、接客中にお客さんにクレームを出されたなどのトラブルがきっかけで人と接するのが怖くなってしまったのであればお客さんとの向き合い方を改善させていく必要があります。このように何が原因なのかによって何を改善させていくべきなのかということが変わってくるので自分を見直してみることは非常に大切です。対人恐怖症でも仕事を頑張っている人はたくさんいますが、仕事ができないというまで追い詰められてしまっているということはそれだけ強いトラウマを抱えてしまっていることになります。それを取り除くためにも自分を見つめなおしてみましょう。
・部署を変えてもらう
対人恐怖症によって仕事ができないのであれば部署を異動させてもらって新たな環境に身を置いてみるというのも手段の1つです。そうすることで精神的にも前向きになりやすく、今までとは違った人たちと作業をすることになるのでうまくいけば対人恐怖症を改善させることにもつながる可能性があります。今までお客さんの対応をする接客業務だったのであれば、なるべく人と接する機会の少ない事務の方に変えてもらうなどして様子を見るようにしましょう。
・転職をする
極度の対人恐怖症になってしまうと前向きな気持ちにもなれず、働くこと自体が嫌になってしまうこともあります。そのため仕事ができないという現状から改善の余地がないと判断した場合には退職をし、自分の現状に合わった職場に転職をするという手段もあります。その際には転職先選びに慎重になる必要がありますが、気持ちを切り替え、なるべく人を相手にするような仕事ではないものを選べば長く続けられるようにもなるでしょう。
・長期休暇をとる
対人恐怖症によって働くことが難しいけれど、仕事そのものが嫌いになったわけではないという場合には長期休暇をもらうようにしましょう。人手が足りない職場であったり、厳しい会社では休みがほしいといってもなかなかもらえない場合があります。その際には医師の診断書を提出して正式な手続きを踏んで休みをもらうということも可能です。
対人恐怖症は経験のない人からすればとても軽度な精神病のように見られがちですが、深刻化すればパニック障害にまで発展したり、重度のうつ状態になってしまうことも珍しくはありません。中には入院生活を余儀なくされる人もたくさんいます。人は1人では生きていくことができず、どんな形であれ他人と接しながら生きています。それに対して苦痛を感じていたりできないと判断してしまうと普通の生活を送ることすらできなくなってしまい、中には自傷行為を行ってしまう人までいます。こうした精神疾患にまで発展してしまうと治療にも非常に時間がかかりますし、社会復帰するのにも何年もかかります。そのためまだ自分で現状を判断することができ「今の自分では働けない」と自分で判断することができる間にしっかりと休養することはとても大切なのです。病院で医師に相談をすれば診断書を出してくれるので、自分自身とこれからのことを考えるためにもしっかりと休養をとりましょう。

対人恐怖症によって仕事ができないと判断した場合には大きく分けて「仕事を続ける」か「仕事を辞める」かにわかれます。無理をすれば自分自身を壊してしまい、社会復帰が難しくなってしまう可能性もあるのでそうなる前に自分自身で最善の対策をとるようにしましょう。