対人恐怖症で苦しい時にはどうする?

対人恐怖症で動悸や発汗、身体の震えなどの症状が起こり苦しい時にはまず深呼吸をしましょう。腹式呼吸でゆっくりと呼吸することによって体の緊張を徐々に緩めていき、状態を落ち着かせることが出来ます。苦しい時は何も考えず、ただ自分の呼吸音に意識を集中させるのがポイントです。腹式呼吸が上手くできない時はおへそのやや下辺り「丹田」と呼ばれる部分に両手を置き、意識を集中させながら息を鼻からゆっくり吸い、吐き出すのがコツです。もし余裕が出てきたらゆっくり息を吸った後に少し息を止め、その後ゆっくりと吐き出すとより気持ちを落ち着かせることが出来ておすすめです。
苦しい時の対処法を身に着けたら、どうしたら対人恐怖症が改善していくのか考えていくと良いでしょう。多くの対人恐怖症の人は感受性が高く、他人からの視線や言動に注意を払い過ぎていることがあります。そして相手の何気ない行動を自分の中で大きくとらえ過ぎて被害者妄想を膨らませることが多いため、まずはその点を改善していくことが大切です。
まず取り掛かりたいのは他人は自分のことをそれほど気にしていないことを理解することです。例えば道ですれ違う人の視線が怖くて外出が苦手な対人恐怖症の人は多いですが、道行く人の大半はすれ違う人間のことなどみじんも気にかけておらず、視線に入っていないことがほとんどです。現に、今日自分がすれ違った人の顔を思い出せと言われてもほとんどの人が覚えていないでしょう。そのため他人が自分を見て笑っているのでという考えは、自分の被害者意識や自意識過剰な気持ちがそう考えさせているだけで、何の根拠もないことだと理解することが大切です。考えても気持ちが落ち着かず苦しい場合は抗不安薬を病院で処方してもらうのがおすすめです。薬を飲んで気持ちを落ち着かせ、日常生活をこなしていくことで徐々に対人コミュニケーションスキルを上げていき、薬が無くても大丈夫なように少しずつ場慣れしていくと良いでしょう。
なかなか薬を減らすことが出来ない時にはカウンセラーの力を借りて精神的な落ち着きを手に入れるのも有効です。カウンセラーとの相性もありますが、何でも相談できる相手を見つけることは気持ちの安定に非常に有効に働くため、対人恐怖症で抱える苦しい気持ちを和らげる効果が期待できます。気持ちが苦しいだけなら精神科を受診し、動機や息切れ、身体の震えなど肉体的な症状も出てくる苦しさであれば診療内科を受診するのがおすすめです。それぞれの診療科で自分に合った治療を受けることが出来るでしょう。精神科も心療内科もほとんどは予約制で受診出来るので、他人を気にせず落ち着いて医師やカウンセラーに相談することが出来るでしょう。初めて受診する場合は自分が相談したい内容をメモなどに記しておくと緊張していてもきちんと伝えたいことを伝えたいことが出来るためおすすめです。相談相手の性別が気になる時はホームページなどで病院や医師について調べておくのも安心です。
また対人恐怖症の根底に自分に関する強いコンプレックスを抱えている人は多いものです。自分の顔立ちや身長、体型など何かしらコンプレックスを抱える人がほとんどですが、その気持ちが強いあまり他人とコミュニケーションを取ることが苦しいと感じる人もいるためそのような人はコンプレックスを解消するのが対人恐怖症の改善につながります。
ダイエットや自分のイメージチェンジをする、必要であると感じるならば美容整形手術をしてみるのも手段の一つとしては有効です。自分のコンプレックスを乗り越えた時には達成感が得られ、自信を持つことが出来るため他人に臆することなく生活することが出来るでしょう。自力で難しいのであればお金を払ってプロの力を借りるのもおすすめです。お金を受け取る以上、相手も本気で見た目を改善しようと力を貸してくれるため、心強い味方を得ることが出来ます。
また、対人恐怖症の人は何かを忘れられる趣味を持つのもおすすめです。読書や手芸、音楽鑑賞など時間を忘れて熱中できる趣味を見つけることでストレスを発散し、自分の気持ちをニュートラルにするのに役立ちます。また、同じ趣味を持つ人同士で集まるなど人脈を広げたい時にも生かすことが出来るため、対人恐怖症の克服に役立てることが出来ます。どんな趣味でも良いので、仕事や勉強以外の楽しみを見つけてみると良いでしょう。
対人恐怖症で苦しむときはついつい頭の中でいろんなことを考えてしまいがちですが、「案ずるより産みがやすし」という言葉があるようにくよくよ頭で考えていても何事も始まりません。
心や体が苦しいと悲鳴をあげてしまう前に自分が出来る方法で対人恐怖症を少しずつ乗り越えていくと良いでしょう。
少しずつ対人恐怖症の自分と折り合いをつけていくことが出来たら苦しい症状を緩和して平穏な日常生活を取り戻すことも不可能ではありません。