対人恐怖症で会社が辛い時にはどうすればいい?

対人恐怖症を抱えている人が会社勤めをすることは実に大変であり、苦痛を伴います。しかも部署によっては対人恐怖症の影響をダイレクトに受けるところもあるため、仕事がやりにくいだけでなく毎日が苦しく会社に行くことすら嫌になるような感覚に襲われることもあります。そうなった場合、どのように対人恐怖症と向き合って会社勤めをしていけばいいのか気になる部分です。

対人恐怖症の症状にはビジネスと密接に絡む部分がいくつもあります。例えば電話に恐怖心を覚える場合は周囲の人が電話を聞いているのではないかと不安になり、誰かがチェックしているような気がして最終的には声が出なくなるようなことがあります。オペレーターの仕事では自分と相手の会話が録音されていることがよくあるため、そこで指摘された時などは恐怖心を抱きがちです。こうなってしまうと不安を抱えながらオペレーター業務をこなさなくてはならなくなり、極めて辛い状況です。営業のサラリーマンでも同じであり、電話をかけるときは人がいないところでかける人も珍しくありません。

スピーチが怖いという人も結構います。対人恐怖の中では多い部類であり、人前に立つことのプレッシャーが強くそれによって話せなくなることで自信が失われて悪循環に入っていきます。スピーチだけでなく、プレゼンでの発表や全体の会議で発表する時など社会人では多くの場面で人前での発表がなされます。しかもどの発表も極めてシリアスでピリピリした雰囲気の中で行われることから、緊張しっぱなしです。もしそんな中で失敗をしようものならどうなってしまうのかと考えるだけで不安が強まってもおかしくありません。

このように対人恐怖症の症状を感じ取って会社が辛いと感じた場合にはいくつかの行動が必要です。まずは病院に行って医師の診断を受けることです。対人恐怖症は一歩間違えればうつ病やうつ状態を招く症状です。うつ病になってしまうと、休職を余儀なくされ最悪の場合は退職も考えられます。対人恐怖症の段階なら対策を立てておけば傷が浅いうちに改善できます。そのため、病院を訪れて薬を処方してもらうことがおすすめです。眠れないなどのことがあれば精神安定剤を服用するなど、これ以上悪化はさせないという気持ちを持っておくことが大事です。

次に考え方の癖を知って改善していくことです。対人恐怖症の患者は自分自身の評価が低いことが目立ちます。常にネガティブに考え、それでいて完璧に物事をこなそうとするあまりうまくいかずに落ち込むことがよくあります。自分自身を最大限に評価するのは自分しかいないし、人間は完全ではないから間違えることもあると思うようにすれば、少なくとも正当な自己評価を下せるようにして細かな間違いを気にしたりはしなくなります。考え方に癖があると、怒られるだけで人格否定と思い込んでしまいます。そうではなく、業務上必要なこととしてやっているんだと客観的に考えれば何も感じなくなります。

先ほどの電話への恐怖心を例にとると、誰かに厳しく指摘されて恐怖を抱くようになったのか同僚が指摘されているのを見て怖くなったのかなど色々と考えられます。誰かに指摘された場合は改善する努力が必要ですが、同僚が指摘され自らは指摘されていない場合はそこまで深く考える必要もありません。改善すべきタイミングは指摘を受けた時であり、それらの改善を自分の手でしていくのは非常に大変です。働き方に無駄があると言われたら、そのタイミングで今までの働き方を見直せばいいだけのことです。

あとは場数を踏むことです。対人恐怖症を抱えていると場数を踏むこと自体厳しく感じますが、失敗して当たり前という感覚や最初のうちは小さな目標を立ててそれがこなせるようにしていけば大丈夫です。電話に関してもまずはみんなの前で受けるようにするとか、素早く電話に出るなどのことでも問題ありません。もし素早く電話に出るとしたらどんな準備が必要かというのを考えて、それに合わせた行動もできます。保険会社の営業マンなどはお客さんの口から解約という言葉を聞きたくないから電話に出たくないという人もいますが、電話に出るというのを続けていけば場数はすぐにこなせます。

場数を踏めば、段々と不安な状況は消していけます。この時はこうしようなどの引き出しも多くなり、不安に感じる機会も減っていきます。周囲に対人恐怖症であることを打ち明けることも悪くありませんが、芳しくない反応だった時にさらに傷ついてしまいます。今できるベストを尽くして徐々に改善していく姿を見せていけば、いずれそうしたことを打ち明けても好意的に見てくれます。

結局、会社が辛いという理由で辞めるなどしてそこから逃げても、同じ経験を別の会社ですることがよくあります。できるだけ克服する努力は見せながら、薬物療法や行動療法で改善を目指していくことが求められます。それでも厳しい時に別の道を考えていきます。

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